長年TBSの人気アナウンサーとして活躍してきた高野貴裕さんが、2025年にまさかの政界デビュー。東京都議会議員選挙に立候補し、世田谷区から初当選を果たしました。
この異例の転身に、「なぜアナウンサーを辞めたの？」「政治家を目指した理由は？」と多くの疑問の声が集まっています。
その背景には、家族とのかけがえのない日々と、現場で感じた福祉の課題が深く関係していました。
この記事では、高野都議の退社理由・政治家への転身理由・家族への思いまで、本人の言葉や実際の経歴をもとにわかりやすく解説します。
高野貴裕都議のプロフィールと経歴
まずは、高野貴裕都議のこれまでのキャリアや人物像について簡単にご紹介します。アナウンサー時代の活躍が、現在の政治活動にも大きく影響しています。
2003年TBS入社｜情報・報道番組で活躍
高野貴裕さんは、2003年に青山学院大学を卒業後、TBSへ入社。『ひるおび！』『あさチャン！』『Nスタ』など、多くの情報・報道番組で活躍し、誠実で落ち着いた語り口が視聴者から信頼を集めました。
キャスターとしての出演はもちろん、災害報道や現場リポートでも高い評価を得ていました。
CSR推進室長など管理職も経験
アナウンス業務だけでなく、2020年代以降は社内での管理職も歴任。特にCSR（企業の社会的責任）推進室長として、社会貢献活動や社内の働き方改革などにも深く関わっていたことが報じられています。
ここでの経験が、社会課題への意識をさらに高める転機になったとも言えるでしょう。
2025年1月にTBS退社｜その後の動きとは？
そして2025年1月31日、約22年勤めたTBSを退社。理由について詳細な説明は避けられたものの、「皆さんと身近な人が笑顔でいられる社会をつくりたい」とコメント。
そのわずか数か月後、東京都議会議員選挙に立候補し、見事初当選を果たしました。
高野貴裕都議がアナウンサーを辞めた理由とは
TBSアナウンサーとして順調なキャリアを築いていた高野貴裕さん。なぜ、安定した仕事を手放し、政治の世界に飛び込む決断をしたのでしょうか？
その背景には、彼自身の人生経験と家族の存在がありました。
「社会の役に立ちたい」という想いが強くなった
TBS退社時、高野さんは「皆さんと身近な人が笑顔でいられるような社会づくりを模索したい」とコメント。
直接的に“政治家になる”とは言っていませんでしたが、その言葉からはメディアの枠を超えて社会と向き合いたいという強い意志が感じられます。
難病の長女との暮らしが意識を変えた
高野さんの長女は「先天性ミオパチー」という筋肉の難病を抱えており、日常生活では車いすが必要です。
自身の家庭で「福祉と向き合う現実」を経験する中で、福祉制度の壁や社会的課題を実感。その想いが、より深く社会に関わる道＝政治へとつながっていったと考えられます。
公的発言に見る“福祉”と“家族”への決意
実際、高野さんは都議選で「福祉を支える人を支える」「ともに生きる社会の実現」を掲げ、教育や子育て、障がい支援を重点政策としています。
これはアナウンサーとしての表現力以上に、現場で声を形にしたいという覚悟の表れとも言えるでしょう。
政治家への転身理由と活動方針
TBSを退社した後、なぜ「政治家」という道を選んだのか？高野貴裕都議の出馬理由や、都議会議員として掲げる政策からは、彼の信念が色濃く読み取れます。
都民ファースト公認で世田谷区から出馬
2025年6月22日投開票の東京都議会議員選挙において、高野さんは都民ファーストの会の公認候補として世田谷区から立候補。
注目の新人候補として支持を集め、初出馬ながら見事当選を果たしました。アナウンサー時代の知名度だけでなく、福祉への熱意や真摯な人柄が支持の背景にあったと考えられます。
「支える人を支える」福祉政策が中心テーマ
選挙戦で高野さんが強調していたのは、「福祉を支える人を支える社会」の実現。これは、障がい者本人だけでなく、その家族や支援者の負担にも目を向けた実践的な提案です。
福祉の当事者だからこそ見える視点を政策に反映しようという姿勢が、多くの共感を呼びました。
妻・星野真里さんと“社会福祉士資格”を取得
さらに注目されるのは、高野さん自身だけでなく、妻・星野真里さんも社会福祉士の資格を取得しているという点。
夫婦そろって福祉分野に本気で取り組んでいることがうかがえ、これは単なる“政治家の肩書”以上の説得力を持っています。
高野貴裕都議の家族と支え合う日々
政治家としての高野貴裕さんを語る上で、欠かせないのが家族の存在です。
とくに長女の病気や妻・星野真里さんとの連携が、転身の大きな原動力となっています。
長女は先天性ミオパチーという難病を抱える
高野さんの娘さんは、筋肉に力が入らない難病「先天性ミオパチー」と診断され、車いすでの生活を余儀なくされています。
親としての悩みや葛藤は計り知れませんが、現実と正面から向き合いながら、家族としての生活を支えています。
妻・星野真里さんとの協力と連携
女優として活躍する星野真里さんは、高野さんと同じく社会福祉士の資格を取得するなど、家庭の内外で積極的に支え合っています。
プライベートは多く語られないものの、夫婦で“支える側の苦労”を共有し、学び、行動に変えている点が非常に印象的です。
「ともに生きる社会」へのリアルな視点
高野さんが掲げる「ともに生きる社会」というメッセージは、単なる理想論ではありません。
家族で体感してきた福祉の現実が、その言葉に深みと実践力を与えています。政治家としてのスタートラインには、現場で積み重ねた実体験があるのです。
まとめ
高野貴裕都議がTBSアナウンサーを辞めた理由は、単に職業を変えたという枠を超えた、深い家族愛と社会への問題意識に根ざしたものでした。
難病と向き合う長女との暮らし、そしてその経験から得た「現場のリアル」が、彼を政治の世界へと導いたのです。
政治家となった今も、「ともに生きる社会をつくる」「福祉を支える人を支える」という信念を貫き、実際の政策として形にしようとしています。
アナウンサーとして“伝える力”を磨き、父として“支える経験”を重ねてきた高野さんだからこそ、言葉に重みと説得力があります。
今後、東京都政の現場で彼がどのような変化をもたらすのか、引き続き注目が集まります。
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