北海道札幌市の建設会社「花井組」で発覚した暴行事件をきっかけに、社長・七戸義昭(しちのへ よしあき)氏の人物像に注目が集まっています。
SNSでは暴行動画とともに社長の名前や顔が拡散され、「誰なのか?」「どんな経歴の持ち主?」といった疑問の声が急増中です。
かつては現場主義を掲げる“親分肌の人情社長”として地域に知られていた七戸氏。しかし、暴行事件によって企業トップとしての姿勢が問われ、世間の評価は大きく揺らいでいます。
この記事では、七戸氏の経歴、家族構成、人物像、そして事件を通して明らかになった一面について、事実に基づいて詳しくご紹介します。
七戸義昭氏の基本プロフィール
2025年現在、建設会社「花井組」の代表取締役社長を務めるのが七戸義昭(しちのへ よしあき)氏です。
札幌市西区を拠点とする老舗企業を率いており、地元では“現場に強い社長”として知られていました。
花井組の三代目社長に就任
七戸氏は「花井組」の三代目社長とされますが、創業家の血縁者ではないという点が特徴です。
初代や二代目とは直接の親族関係がないものの、会社の方針や伝統を深く理解し、それを継承してきた人物とされています。
創業家ではないが、精神は継承
自らを「現場第一主義」と公言し、過去には社員とともに作業着で現場に立つこともあったとされ、“たたき上げの社長”として親しまれてきた存在でした。
そうした姿勢は、社員や下請け業者との信頼関係を築く一因ともなっていたようです。
関連会社や地元経済団体でも活躍
七戸氏は、花井組の関連会社である「大昭建工」でも経営に携わっていたとされ、また、地元の経済団体である「札幌西法人会」の理事なども務めていた経歴があります。
こうした公的な肩書きからも、地域経済における一定の影響力を持っていたことがわかります。
経歴と地域での活動
七戸義昭氏は、建設業を単なる“インフラの仕事”にとどめず、地域貢献や社会活動にも積極的に関わる経営者として知られていました。
現場主義の経営スタイルで支持を得る
「建設業は暮らしを支える仕事」との考えから、七戸氏は自ら現場に足を運び、作業着姿で社員と働くスタイルを貫いてきました。
職人気質で実務に明るいトップとして、下請け業者や現場職人からの信頼も厚かったとされます。
地域ボランティア・被災地支援にも積極的
過去には地元の清掃活動や被災地への物資提供、小学校などへの寄付など、花井組を通じてさまざまな地域貢献にも取り組んできました。
こうした活動は、一時期、地域紙などで紹介されていたこともあります。
札幌西法人会理事などの役職歴もあり
地元の経済団体である「札幌西法人会」の理事を務めていた時期もあり、企業経営者としての対外的な活動も活発でした。
札幌市西区では、地元経済の“顔役”的な存在として知られていた面もあります。
人物像と趣味
七戸義昭氏は、その見た目の迫力と反して親しみやすい性格として語られていたこともあり、地元では「豪快で情に厚い経営者」との印象を持たれていました。
豪快な風貌と親しみやすい人柄
身なりは“強面”に見えることが多く、SNS上では「見た目が怖い」との声もありますが、実際に話すと丁寧でフレンドリーな性格だったとの証言もありました。
社員との距離も近く、親分肌のリーダーとして周囲に慕われていたとされています。
錦鯉の飼育が趣味、全国品評会にも出品
特に有名なのが錦鯉の飼育です。社内には大きな水槽が設置されており、全国規模の品評会にも出品していたという情報もあります。
こだわりが強く、日々の管理も徹底していたとされ、今回の事件の引き金も鯉の飼育に関するトラブルでした。
社員から“親分肌”と慕われる場面も
事件以前は、社員旅行や会食などでも豪快にふるまう姿が好感を持たれていたようです。
特に若手社員には「面倒見がいい」「怖そうだけど頼れる」といった声もあり、表向きには“信頼される社長”という側面が強調されていた時期もありました。
家族構成と社内での関係
七戸義昭氏の家族構成については、公的な場での明言がほとんどなく、詳細は公表されていません。しかし、今回の暴行事件に関連するいくつかの報道や証言から、配偶者や親族が社内業務に関与していた可能性が指摘されています。
配偶者は社内の業務に関与?
暴行の発端とされる「鯉の水槽管理ミス」は、社長夫人の管理ミスだったとの証言があります。
これが誤って社員の責任とされ、暴力に発展したという主張もあり、夫人が経営や業務に何らかの形で関与していた可能性が浮上しています。
親族が被害者へ脅迫的発言か?
報道によると、事件発覚後、被害者の元社員に対して社長の親族と思われる人物から脅迫的な留守番電話があったことが明らかになっています。
これにより、家族や親族が会社内外で一定の影響力を持っていたと見る向きもあります。
公には家族情報を非公開にしていた理由とは
企業の公式プロフィールや広報資料には、七戸氏の家族構成や私生活に関する情報は一切掲載されておらず、プライベートとビジネスを明確に分けていたと考えられます。
これは経営者としてのスタンスとも受け取れますが、事件後はその“見えない部分”が逆に注目される結果となりました。
暴行事件で一変した評価
2025年にSNSで拡散された暴行動画により、七戸義昭氏の人物像は一変しました。
長年築いてきた「人情社長」「現場主義の経営者」といった評価は、一気に“暴力体質の支配者”という負の印象に塗り替えられています。
SNSで拡散された暴力動画の衝撃
社員寮の防犯カメラに映っていたのは、七戸氏が社員に対して平手打ちし、馬乗りになって殴る・蹴るといった暴行を加える様子。
その映像はSNSインフルエンサーによって拡散され、瞬く間に世間の知るところとなりました。
“現場主義”の裏にあった暴力体質
「社員とともに汗を流す社長」という美談の裏には、支配的かつ封建的な社風があった可能性が浮上しています。
社員の証言によると、暴力は日常的だったとされ、社内には社長に逆らえない空気が蔓延していたといいます。
地域の信頼はどこまで回復できるか
この事件により、スポンサー契約解除や自治体認証取り消しなどの連鎖的な影響が発生。長年にわたり築いてきた地元企業としての信頼も大きく損なわれました。
今後、花井組が社会的信頼を取り戻すには、徹底した体質改善と責任ある対応が求められます。
まとめ
七戸義昭氏は、長年にわたり“現場主義”と“人情家”を掲げ、地元札幌で一定の信頼を築いてきた建設会社のトップでした。
錦鯉の飼育や地域貢献など、表向きには好意的な活動も目立ちましたが、2025年に明るみに出た暴行事件によって、これまでの評価は大きく揺らいでいます。
社員への暴力、家族ぐるみの組織的支配、そして沈黙を貫く企業の対応…。これらの事実は、単なる一企業の問題を超えて、現代のコンプライアンスと企業倫理のあり方を問う事件でもあります。
今後の警察対応、行政判断、企業としての説明責任がどう果たされるのか。七戸氏、そして花井組の“信頼回復”に向けた取り組みが、社会の厳しい視線にさらされることは間違いありません。
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