【スターウォーズ】なぜエピソード4から始まる理由とは?制作順と裏側を解説!

スター・ウォーズを初めて観る人がまず驚くのが、「なぜエピソード4から始まるの?」という疑問。

映画シリーズで普通なら「1」から始まるはずなのに、いきなり「4」って一体どういうこと?

じつはこの不思議な順番には、監督ジョージ・ルーカスの深い戦略や当時の映画界の状況が関係していたのです。

この記事では、スター・ウォーズがエピソード4『新たなる希望』からスタートした理由と、シリーズの全体構造、そして視聴の順番について、分かりやすく解説していきます。

 

 

スター・ウォーズはなぜ「エピソード4」から始まったのか?

1977年公開時は「ただのスター・ウォーズ」だった

1977年に劇場公開された時、『スター・ウォーズ/新たなる希望』には「エピソード4」という表記はなかったことをご存じでしょうか?

当初のタイトルはシンプルに『Star Wars』。その後、1981年の再公開時に「Episode IV: A New Hope(エピソード4:新たなる希望)」と改題されました。

この変更は、ジョージ・ルーカスが物語の全体構想を整理し始めたタイミングで行われ、「中間地点から始めている」ことが明確にされたのです。

最初に作れたのが「4」だった現実的な理由

ルーカスは元々、9部構成を構想していたと言われていますが、最初からエピソード1を作るには技術的にも予算的にも不可能だったと語っています。

エピソード1〜3は政治劇や銀河の成り立ちなど“難解で大人向け”な要素が多く、1970年代の観客には伝わりにくいと判断されたため、まずは“冒険活劇”として成立するエピソード4が選ばれたのです。

「エピソード4」表記は後付けだった

つまり、私たちが知っている“エピソード4”という名称は、最初からあったわけではなく、後付けの演出だったというわけです。

スター・ウォーズの歴史を知ると、より一層シリーズへの理解が深まります。

 

実は最初から「9部構成」を想定していた?

ルーカス構想は「3部作 × 3シリーズ」だった?

ジョージ・ルーカスが映画を構想していた段階で、すでに3部作を3シリーズに分けた全9作構成を考えていたというのは有名な話です。

ただし、当時の映画スタジオには理解されにくく、「とにかく1本成功させてから」というプレッシャーがあったそうです。

結果、一番エンタメとして魅力的なストーリー=“ルークの旅立ち”を描くエピソード4が選ばれたのです。

技術的・予算的に「4」以降が現実的だった

ルーカスは「ジェダイの誕生」や「アナキン・スカイウォーカーの過去」を描くプリクエル(前日譚)を当初から温めていましたが、CGやVFX技術が未発達だった1970年代には無理がありました。

一方で、砂漠の惑星タトゥイーンや宇宙戦争の描写であれば、実物セットとミニチュアで十分に映像化可能だったため、まずはエピソード4が制作されることになったのです。

プリクエル3部作は時代を待っていた

そして2000年代、CG技術が発達したことで、ようやくエピソード1〜3が映像化される時代がやってきたのです。これは、ストーリーの順番ではなく“作れるタイミングで作る”という制作上の判断でもありました。

 

見る順番どうする?公開順 vs 時系列順

初心者におすすめなのは「公開順」

まずおすすめしたいのが、公開順(4→5→6→1→2→3→7…)で観る方法です。この順番なら、観客がリアルタイムで体験した“驚き”や“伏線の回収”を同じように味わうことができます。

たとえば、「ダース・ベイダーの正体」など、重要なネタバレを避けて視聴できるのもポイントです。

“マチェーテ順”という裏技的視聴法も

近年は“マチェーテ順”と呼ばれる公開順+ネタバレ調整を組み合わせた独自の順番も人気です。

例:4 → 5 → 2 → 3 → 6(1は飛ばす)

これは、“父と子の物語”をメインテーマに沿って構成しなおしたもので、テンポよく本質をつかめるとされています。

時系列順はシリーズ全体を知ってからでも◎

完全な「時系列順(1→2→3→4…)」で見ると、キャラクターの成長や世界観の変化は理解しやすい一方、シリーズ最大の衝撃展開を先に知ってしまう可能性があります。

初心者にはあまりおすすめできませんが、二周目としてはアリです。

まとめ|“4から始まる”がスター・ウォーズらしさ

スター・ウォーズがエピソード4から始まる理由には、物語的な構想と、映画制作の現実的な事情という2つの要因がありました。

1977年の当時、ジョージ・ルーカスが語った「この映画は長い物語の真ん中にすぎない」という言葉が、今になってもファンの心をつかんで離しません。

だからこそ、あえて“エピソード4から始まる”という違和感が、逆にスター・ウォーズという作品の個性となり、今も多くの人々に愛される理由のひとつになっているのです。

物語の“途中から始まる”ことで、観る人の想像力を刺激し、「その前は?その後は?」と、次のエピソードへと引き込まれていく。
この構造自体が、スター・ウォーズの魔法なのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました